昨日は私の父の49日の法要でした。
アット言う間の49日間だったような気がします。
お寺で法要を上げ、その後ホテルで会食です。
身内だけの会食でした。
ホテルは私共のホテルです。
その時の「なるほど」という事がありました。
叔母の1人が「ここの青山(店名)の懐石料理が美味しいのよね。だから良く友達を連れてくるの。今日も美味しいわ」と言ってくれたのです。
また、1人の女性が「以前来た時は美味しくなく、それからは来ていなかったけれど、今日のお料理は美味しいわ」
「調理長が変わったのかしら」と言いました。
その話を聞いた別の叔母が「今度私の集まりはここでするわ」と話は料理、ホテルの評価が上がる一方でした。
私は味覚音痴ですが、確かに美味しいと思います。
特に天麩羅は揚げ立てで、こごみ、タラの目、フキノトウ、鱈の白子の天麩羅でした。
季節はまだ冬ですが、冬と春の季節感が出ていました。
この会食は身内だけですから、自分のホテルのことを話しているわけです。
自分のホテルだとの思いなのか、それだからこそなのか、いつもこの女性たちはホテルに対しては、厳しい見方をしています。
美味しくないモノは美味しくないとハッキリ言います。
その中で、料理に対して高い評価が出たので、これは嬉しい思がしました。
また、最初に美味しいと言ってくれた叔母の話を聞いていると、ホテルのどの営業マンより説得力があり、確実に新しいお客様を連れてくるほどの影響力がありました。
その時ホテルの支配人はその話を知りません。知らないところで、お客様がホテルの宣伝をしてくれているのです。
どのような仕事でも同じです。
「口コミ」と言いますが、「いい口コミ」をしてもらうか、「悪い口コミ」になってしまうか、それはその店側の思い一つです。
お客様に「いい口コミ」をしていただけるように、店側が工夫をする事が大事です。
「口コミ」になる話題を提供するのです。
お客様を自社の代理セールスマンになっていただけるようにするのです。
先ほどの会食の時、サービスする女性は天麩羅をただ出すだけでなく一言言っています。
「季節の天麩羅です。今日は特別に、少し早いですが春のフキノトウ、こごみ、タラの目、それにタチの天麩羅です。珍しいと思いますよ」
それを受けて女性たちから「凄いわ。タチの天麩羅ですって」「フキノトウが食べれるなんて」という話題になっていきました。
今回は身内の話でしたが、「口コミ」の影響の大きさを改めて目の当たりにした思いでした。