朝食会では参加メンバーが講師となり、自分の専門分野の話をすることになっています。
今回は元銀行支店長で、今はビジネスコンサルタントをされている人が担当です。
題名は「PEST分析で将来を見通す」です。
私はこれまで「PEST分析」という言葉を知りませんでした。
私と同じように知らない方に少し説明します。
「PEST分析」とはマクロ視点で、外部環境を洗い出し、「政治的」「経済的」「社会的」「技術的」の観点からその影響度や変化を分析する手法のことです。
PESTとは、政治的(P=political)、経済的(E=economic)、社会的(S=social)、技術的(T=tchnological)の頭文字を取った造語です。
今回の話の要点は、日本はこれから益々「成長経済社会」から「成熟型経済社会」に移行していいくということ。
「成熟経済社会」の特徴は「モノの充足感のある社会」です。
話の中でその「成熟型経済社会」のビジネススタイルは「好縁ネットワーク」を構築して、それを生かすことだと言います。
「好縁ネットワーク」とは彼が作った造語です。(なかなかいい言葉だと思います)
それは企業、個人に関係なくそれぞれの資源を活用して新しい事業を展開するためのネットワーク作りが重要だと言います。
その視点を「政治」「経済」「社会」「技術」の各方面から見てみるのです。
その4つの視点は密接につながって世の中は動いています。
藻谷浩介氏が書いた「デフレの正体」という本を読むとそれが良くわかります。
就業者人口が日本で一番減少しているのは大阪府。高齢者人口が一番増えているのは東京と書かれています。
そうであれば消費傾向は減少が予想されるのです。
そうなれば大都会と地方の格差というのも見直してみなければなりません。
経済影響も大きくなります。
社会動向と経済、そしてそれに対する政治の政策が密接に絡んできます。
講師は最後に自分もその好縁ネットワーク作りを進めていると言っていました。
これから新しいビジネスが生まれる可能性を示唆するお話でした。