途中東京や帯広等へ行きましたがまた戻り札幌在住です。
卒業した高校は札幌西高です。
この高校は「西高山」という山を持っています。
高校の敷地に山があるという訳ではありません。
車で20分ほどのところにあります。
公立高校が山を持っているというのは珍しいのではないでしょうか。
山を持つ経緯を以前先輩から聞いたことがあります。延べ11万6000坪の広さがあり、これを管理しているのが札幌西高会です。
定期的に山に入り、下草刈りなどもしているそうです。
この「西高山」を札幌西高が所有した経緯は、昔「札幌二中」と言われたころ夜間高校に通っていた生徒たちの支援の為に始めたと聞きました。
当時の先生と全生徒が一緒になって山に入り、主にカラマツを植えたそうです。
それは電気が普及すれば電信柱が必要になると考え、その供給にとカラマツを植えました。
しかし今、電信柱はコンクリート製です。
私の住んでいる琴似は地下ケーブルになり、電信柱さえなくなっています。
今西高山にある木は使い道がなく、ただ管理だけ行われているとのこと。
カラマツは建築材や家具材に適していません。
カラマツは製材にすると「暴れる」と言われるくらい狂うためです。
良かれと何十年後のことを考え、山を購入して準備しても、予想もしない現実でその通りにはなりません。
昨日「北海道・札幌の生きる道」という講演会を聞いてきました。
その中で20年後50年後のことが語られていました。
人口減少によって引き起こされる経済的ダメージが中心でした。
20年後50年後は私はどうなっているか分かりませんが、子供や孫のことを考えると心配です。
でも講演を聞いた後で、「西高山」のことを思い出しました。
その教訓として、あまり先のことは考えない方がいいと思い直しました。
悲観的になったり、喜んでみたりしてもあまり意味がありません。
講演する人は色々数字を示しながら悲観的・楽観的に見解を述べるのが仕事です。
それより私たちは、目の前にあり、今するべきことを認識し、確実に成し得ていくことが大切です。
その積み重ねによって先が見えてきます。
今日一生懸命頑張れば明日が見えてくる。
明日一生懸命頑張れば1週間後が見えてくる。
1週間頑張れば、1カ月後が見えてくる。
1ヶ月頑張れば1年後が見えてくる。
1年後が見える、その程度の先見性でいいように思っています。
如何でしょうか?