講師はKCCSマネジメントコンサルタント㈱の明比常務さんです。
明比氏は長年京セラに勤め、稲盛さんの元で多くの経験をされてきました。
KCCSマネジメントコンサルタント㈱は主にアメーバー経営の手法をもとに、経営指導している会社です。
この勉強会で多くのことを教えられましたが、特に印象が強かったのが「成功の反対は失敗ではない。妥協である」という言葉です。
これは私の経験からも納得出来る言葉です。
自分の目標を立て、それに向かって邁進するけれど、思い通りにならない。
その時、もうひと踏ん張りすれば成功出来るのに諦めてしまう。そして目標を下げてしまう。
それが妥協です。
会社の年間売上目標があり、それに向かって全社で努力するけれど、リーマンショックや震災の影響で売上が思うよう行かなくなる時があります。
その時、社長はどうするのか。
自分達の力が及ばない外部要因で目標が達成できないとなると目標を下げてしまうのか。
それとも何としてもあきらめずより頑張るのか。
後者が成功をつかむのであり、前者は「妥協」した為、達成できなく終わってしまう。
この「妥協」を一度してしまうと、安易に繰り返すようになります。
それが成功の反対は「妥協」ということになるのです。
もう一つ印象に残っているのがあります。
それは正しい判断をしようとする時、何を持って正しく判断するかの基準についてです。
結論から言うと、判断する時、「自分が損をする」「自分が大変な思いをする」方を基準にして選べば良いのです。
そうすることで、概して正しい判断が出来ることになります。
確かにそうですね。
人は物事を判断する時、正しいということより、気持ちのどこかで、自分が「損をしないように」「楽が出来るように」と思いがちです
そうするとその基準が自分の損得でしか判断が出来ないということです。
自戒を込めて、今度何か判断、決断を求められた時、意識してこの事を思い出すと、的確な判断が出来るのかもしれません。