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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

技術・技能を売る商売

昨夜はある英語学校のパーティーに参加してきました。

知人もいて楽しいパーティでした。

参加していた外国人講師は6~7人ほどです。

学校の経営者と話をしたところ実際の講師数は23名ほどで、その人件費を支払うのが大変とこぼしていました。

この学校の仕事は会話教室の他に、翻訳や同時通訳や来日者のアテンド等があるそうです。

しかしその仕事の請負金額は年々下がっていると言います。

同時通訳などは以前1時間5000円で請け負っていたのが、今は980円とのこと。

信じられないほどの低さです。

その理由を考えてみました。

以前は今と比べ、外国語を話す日本人が少なかったので、通訳や翻訳という仕事が重宝されました。

しかし今、来日して日本語を話せる外国人も増え、また外国語を話せる日本人が増えました。

英語などの教材の開発・販売や、外国語教室の増加などもそれを後押ししているのでしょう。

英語を学ぶ人が増えると、一方では通訳などの報酬額が減るという相反する作用が起きています。

このような状況が生まれるのは技術・技能を扱っている他の業種で起きやすいものです。

以前私も関心がありました家具修理の仕事もそうです。

ある高い技術を持った人が会社を作り、社員にその技術を教えて家具修理の業務を拡大しようとしました。

その経営者は一生懸命になって全ての技術を教えたのです。

しかし、技術を習得した社員は勤めるよりは独立してもっと稼ぎたいと思い、自分で家具修理の仕事を始めました。

そのような社員が増えることで結果、競争相手が増え、収益も下がって行きました。

技術系の会社で、その技術で商売をする会社では起きがちな問題です。

その為、経営者は競争相手を作らない為、社員を少なくし、結果規模の小さい経営になってゆきます。

勿論、技術で商売する会社の全てがそうかというとそうではありません。

数は少ないですが、しっかり管理システムを作り、従業員100名以上、売上何億という会社も存在します

そこには経営者の思想があります。

最終的にはその経営者の考え方にかかっています。

今度改めてこの事については書いてみたいと思います。

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