今回は「目標を周知徹底する」「採算意識を高める」「倹約を旨とする」「必要な時に必要なだけ購入する」「現場主義に徹する」「経験則を重視する」の6項目を勉強しました。
今日は「目標を周知徹底する」について書きたいと思います。
稲盛さんはこれについて次のように言っています。
「目標を達成するためには、その目標が全員に周知徹底されていなければなりません。
つまり全員が目標を共有し、自分達のものになっていることが必要なのです。
営業部門でも製造部門でも、当月の[売上]や[総生産]、[差引売上]・[時当たり]などの数字が全員の頭にしっかりと入っていて、職場の誰に聞いても即座にその数字が口をついて出てこなければいけません。
京セラの[アメーバー経営]と[時間当たり採算制度]では、目標を全員に周知徹底し、共有化を図ることによって1人1人の参画意識が高められ、これが一丸となって目標達成に向かうエネルギーとなるのです。」
一般的に経営者は幹部社員に対しては自分の考えを話しますが、そうではなく全社員に対して語りかけることが必要なのです。
また、経営者は皆に目標を周知徹底させるばかりでなく、現状や結果も全て報告することが大切です。
時として、幹部社員にその部門の目標売上・利益高・利益率等を質問すると、少しお待ちくださいと言って、資料を見る者がいます。
論外です。
とっくに頭に入っていて、その部門の部下たちと数字を共有していなければならないのです。
そのような幹部は結構いると思います。
京セラの場合はアメーバー経営をしていますので、アメーバーのリーダは経営者意識を持たなければ務まりません。
その為、経営者意識が浸透し易いのだと思います
最終的には経営者も従業員も共同経営者的意識を持つことが大切です。
やはりそこには、経営者や従業員が共有できる会社の理念があれば可能になるのではないでしょうか。