先日の日経新聞「春秋」の中に書いてあったコラムを読んでの感想です。
「この1週間、のどに骨が引っ掛かったような感覚が抜けない。前沖縄防衛局長の不適切発言に関してである。あの暴言を明るみに出したメディアは正しかったのか」というものです。
なぜこのコラムが気になったかと言いますと、メディアがメディアの報道方法に対して自己批判しているからです。
メディアが自己批判するというのはあまりありません。
前沖縄防衛局長が発言した内容は暴言です。
「沖縄県知事は『口が汚れるからコメントしない』と吐き捨てた。こちらも紙面を汚したくない。
気になるのは1点、暴言がオフレコの場で出たということだ。
オフレコとは、発言を記事にしないとの約束を前局長と記者たちが前もって交わしたという意味だ。そしてその約束が守れなかった。」
「前局長の発言をはじめに報じた琉球新報は、発言を沖縄県民に伝えることを優先した。
『報道には公共性、公益性がある』。そんな考え方も良く分かる。それでも腑に落ちないものが引っかかる。
過ちかもしれないが、約束はしてしまった。
ならば、相手が官僚、政治家であれ、守る。そう言う原則を貫くことも大切ではないか」と書いています。
昨日のブログでも約束は守るという話を書きました。
報道の自由さを尊ぶのか、約束を守るという信義を重んじるのか。
その内容の重大さにもよるのかと思います。
またその重大さの判断も人によって違います。
でも、記者たちにしても、約束を守るという基本的なことが成されなければ、内輪の話を聞ける環境になかったと思います。
異論はあると思いますが、私もこのコラムに書いた内容に同調します。
約束は守らなければなりません!