アメリカの会社GEの元最高経営責任者ジャック・ウェルチの言葉があります。
「リーダーになる前は、成功とはあなた自身が成長することだった。
ところがリーダーになった途端、成功とは他人を成長させることになる」と言っています。
本当にそうです。
仕事で優秀な成績を上げた人が起業して社長になった時、一生懸命稼ぎます。
しかし、それより大事なのは、いかに従業員に働き・稼いでもらうかです。
その時、優秀な成績を上げた社長は往々にして、自分の尺度で人を指導しようと思います。
同じレベルの仕事を要求します。
勿論時には厳しい指導も必要です。
ただ、自分が仕事を通して成長した過程を、そのまま他人に背負わせてはいけません。
部下が自分と同じことが出来ないことが許せないと思うと、人は育ちません。
重要なポイントは、自分の狭い許容量を自覚し、一度、部下のレベルまで下がって見ることも必要です。
「なんでそんなことで悩んでいるのか」という上から目線でなく、共に考える「共感」「共有」の気持ちが無ければなりません。
そのような中で人は育ちます。
いつかその部下が社長の右腕となる人に成長するかもしれません。
自分の成功だけを願う「利己」から他人の成長を願う「利他」の心にならなければ人は育ちません。
「良きプレーヤーは良き指導者にあらず」と言われます。
素晴らしい活躍をした野球選手も優秀な監督になるとは限りません。(勿論例外もあります)
自分を管理することは出来ても、他人を管理をする事の難しさ。
成功した会社の経営者が必ず通ってきた道です。