主な目的は盛和塾世界大会参加です。
日本中、世界中から4000名近くの塾生が参加し、2日間にわたり開催されました。
メインは8人の経営者の「経営体験発表」と、稲盛さんの「塾長講話」です。
発表された各経営者の体験内容は、聞く多くの塾生に感動を与えました。
その中でも、今回は私達札幌の塾生から初めて選ばれ、発表した人がいました。
その塾生は札幌と根室で回転寿司「花まる」を経営している清水鉄志さんです。
清水さんの体験発表は以前に練習を兼ねた勉強会で、同じものを2度ほど聞いていましたが、その都度涙が出ました。
以前にもブログで紹介したかも知れませんが、改めて少し紹介します。
小さい頃から赤面症の少年だった清水さんは、あえてそれを克服するために、専門学校を出てから上京して落語家になろうとしました。
でも断られ、すぐあきらめました。
その後は浅草の喜劇劇団に入りましたが、26歳の時に故郷の根室に帰りました。
根室に帰っても26歳の彼には就職先は無く、仕方が無く東京でアルバイトしたスナックの経験を生かし、スナック経営を始めました。
スナックは5名ほどの従業員、年間売り上げ3千万円程度だったそうです。
スナックを経営しても、小心の彼はお客に愛想も言えず、サービス業は向いていないと、回転寿司店に転向しました。
しかし寿司も握ったことも無い彼が始めた回転寿司は、案の定それほど売上が上がりません。
清水さんは若い頃から「なぜ人間は生きるのだろう」「なぜ仕事をするのだろう」と悩んでいましたが、その頃は特に悩みました。
そんな時稲盛和夫さんの経営講話テープに出会いました。
そのテープを聞くとその内容に引き込まれ、トイレに行くのも食事をするのも惜しくなり「取り憑かれたように聞き狂った」そうです。
それが1カ月ほど続きました。
その様子に周りの人達は気味悪がったようです。
そのテープこそが稲盛さんが今私達に教えてくれている「フィロソフィ」なのです。
その後清水さんは盛和塾に入り、毎日フィロソフィを経営に取り入れる努力を続け、今は従業員500名、年商30億円の会社にしています。
彼の目標は100億円の売上です。
清水さんの話を聞いて、稲盛さんは「感動しました。このようにフィロソフィを使って、経営を改善し、素晴らしいい経営をされている。学ぶべきことが多くあります。
また、小心で赤面症でイジメられた子が、このような仕事を成したことが素晴らしく、子供のイジメ問題にも生かすヒントがあります。」と話していました。
そして、私達の予想通り清水さんは栄えある「最優秀賞」に輝き、稲盛さんから表彰状と記念品をいただきました。
清水さんの話は、聞いた4000人に感動を与えたのです。
聞いたいた私も涙が止まらず、こっそり拭くのに苦労しました。
清水さんの話が終わると、盛大な拍手が続き、その拍手が鳴り止みません。
司会者が制止するほどでした。
今夜は盛和塾札幌の例会があります。
きっとその話題でまた盛り上がることでしょう。