数多くの会社の中には、資格や技術を看板に経営しているところがあります。
会計事務所や法律事務所、その他にインテリアコーディネーターや設計会社。
先日の盛和塾の例会でも国際特許事務所の社長が経営体験を話していました。
その事務所は250名の従業員を抱え、弁理士免許を持っている人が200名以上います。
そこで疑問に思うのは、資格や技術があれば自分で独立した方が実入りがいいはずでは?
私の身近の会計事務所でも独立志向の人が多いと言われています。
独立せずその会社で仕事をするというのは何かあるはずです。
それは会社に魅力があるからです。
この会社に働いていて良かったと思えるからです。
それはやはり経営者の人格、経営方針そして従業員を大切にしている会社だからです。
しっかりした経営理念やフィロソフィがあって、それを守り追求する姿勢こそが会社の魅力になります。
私の会社は家具工場も経営していますので、家具の修理にも興味があり、その実態を調べたことがありました。
そうすると、札幌ではほとんどが個人経営。従業員も多くて3人程度。
なぜ会社を大きくしないかと聞けば、従業員に修理技術を教えると、すぐに独立してしまい、自分の競争相手になってしまうからだと言います。
一方、東京には従業員200名以上、年間30億円以上売上を上げている修理専門会社もあります。
やはり経営者の器量の違いでしょうか。