仕事を一生懸命するとその報酬が、給料です。
その給料の額は、仕事の内容に比べ少な過ぎても不満が出るし、多すぎても怠惰を生みます。
仕事の成果をお金以外で評価しようという考えから、月間・年間優秀賞を設けて表彰する会社もあります。
如何に従業員のモチベーションを上げるかに経営者は工夫し、苦労しています。
仕事の報酬はもう1つあります。それは仕事です。
明治の実業家である藤原銀次郎さんが言って、土光敏夫さんも口にしていた言葉に「仕事の報酬は仕事」があります。
「仕事の報酬は仕事」と言うと、すぐ過剰労働の強制と取られることがありますが、そう取る人には報酬はお金や表彰でいいでしょう。
でも本当に成長基調にある会社で、明確な目的があり、ベクトルがそろっていると、この言葉が生きて来ます。
仕事にも「見習」「初級」「中級」「上級」「最上級」があります。
その過程を経ながら、難しいけれどやりがいのある仕事をすることになってゆきます。
同時に本人も人間的に成長出来ます。
従業員1人1人の成長を大切にする会社にこそ「仕事の報酬は仕事」という言葉が普通に認識されています。
藤原さんが書いた「愉快に働く十カ条」の中に「仕事の報酬は仕事」が書かれています。
その「愉快に働く十カ条」をご紹介します。
1、仕事をかならず自分のものにせよ
2、仕事を自分の学問にせよ
3、仕事を自分の趣味にせよ
4、卒業証書は無きものと思え
5、月給の額を忘れよ
6、仕事に使われても人には使われるな
7、ときどきかならず大息を抜け
8、先輩の言行を学べ
9、新しい発明発見に努めよ
10、仕事の報酬は仕事である