先日NHKの番組「ファミリーヒストリ―」を見ました。
女優の南果歩さんのお祖父さん「ウンラクさん」が主人公。
番組の中でウンラクさんが口癖のように言っていた言葉が紹介されていました。
その言葉が心に残りました。
ウンラクさんは戦前に韓国から日本に来て軍需品店で武道具を作る仕事に就いていました。
一生懸命働き、その腕を見込まれ、工場の中でも最も高い給料をもらうようになりました。
家族の生活も安定していました。
ところが戦後、進駐軍により武具の生産を停止させられ、職を失いました。
戦後韓国に帰る人が多かった中、ウンラクさん一家は事情があり帰れなかったようです。
日本に残ったウンラクさんは、廃品回収等の仕事をしながら家族を養ったのです。
苦労続きの中、真面目に仕事をし、生き抜いたウンラクさんの言葉があります。
「今が辛くとも努力し続ければ子孫の代で幸せになる」
家族のために真面目に一生懸命生きたお父さんの姿がそこにあります。
ラクして楽しく仕事をしようという風潮の現代。
そういう時代だからこそ、その言葉には貧しくても凛とした生き方する「男の生きざま」を感じ取ることが出来ます。
正月早々いい言葉に出会えました。