今年になって新聞やテレビの報道で暴力問題が取り上げられています。
「スポ根」という言葉が昔に流行りました。
スポーツ選手の根性を「たたきあげる」ことです。
この「たたきあげる」は叩き上げるになります。
叩くは即ち暴力です。
昔の日本の軍隊には「精神棒」と称する堅い樫の木で出来た棒があり、それで新兵をしごいていました。
精神を入れ直すと言ってイジメていたのです。
対等の立場で喧嘩をするのならまだ許せます。
決して刃向えれない、反撃されない状況の中で、「精神を入れ直す」とか「愛のムチ」などと言って暴力をふるう。
ただ「面白くない」という感情の発散でしかありません。
日本のスポーツ界すべてとは言いませんが、いままでシゴキや、暴力があっても見て見ぬふりをして来ました。
子供から大人、それもアスリートと言われる人達の世界まで「愛のムチ」が大手を振っています。
柔道がオリンピックで金メダルが取れなくなってきた原因は、暴力によって生まれた選手の委縮してしまった精神によるのかもしれません。
指導者等の「上の人」はもういらないでしょう。
本来「コーチ」と言われる対等な立場の人が、コーチングという手法で選手をバックアップする。
選手主体の体制に変わらなければならない。
スポーツ界全般が、今回の一連の事件で変わって欲しいと思います。