今日は「社員を育てる」について書きたいと思います。
「社員を育てる」は社員教育に似ていますが若干違います。
社員教育は業務上で必要なことを学習させることです。
仕事で使う「道具」を教えるようなもの。
でも仕事をする上で大切なのは「道具」の「使い方」と「考え方」を習得させることです。
お客様が来店した時「いらっしゃいませ」と言うのはマニュアル通りです。
マニュアルにあるからただ言うのと、お客様の目を見てニコッと笑ってするのとでは違います。
なぜお客様の目を見てニコッと笑って挨拶するのかと言うと、本当に来ていただいて嬉しいと思うとそうなります。
嬉しいと思うような社員が生まれるよう育てることが「社員を育てる」と言うのです。
マクドナルドの原田社長がテレビで言っていました。
「若い人がアルバイトでマクドナルドに来るのは給料ばかりでなく、それ以上に自分を成長させてくれることに対する期待があるから」と。
「人として育てられる」ことに期待しているのです。
人を育てると言うと以前にも書いたかもしれませんがお客様へのアンケートの取り方で違ってきます。
お客様サービス向上を目的にアンケートをいただくのだすが、多くのアンケートの質問に「何かご不満、お気づきの点がございましたらお書きください」と言うのがあります。
これはダメな質問です。
お客様がその店のサービス等に満足している時、「何か不満がありますか」と聞かれれば、あえて不満なことを探し出そうとします。
折角満足しているのにあえて不満を生み出しているのです。
お客様が書いた不満事が店の責任者を通して担当者に行き、叱られます。
結果社員のモチベーションは下がります。
それよりアンケートの質問を「ご満足いただけた点をお書きください」とすれば、お客様は〇〇さんの応対が良かったなどとお褒めの言葉を書いていただけます。
それを読んだ店の責任は喜び、〇〇さんを褒めてくれます。
〇〇さんも喜び、より自信を持って仕事が出来るようになります。
これも人を育てる、社員を育てることになります。
自分の仕事に自信を持たせ、やりがいを持たせる。
「社員教育」=「人間教育」なのでしょう。