昨日ある本を読んでいると女性経営者の体験話が載っていました。
彼女は20年ほど前に親の病院を受け継ぎました。
当時その病院は老人病院でした。
当時は認知症ケアなど無く、病院は老人を寝かせただけですんでいました。
彼女はその病院を認知症対応が出来る老人保健施設に変えるべく、203床の病床の70%を捨てました。
それに対しては多くの人の反対がありました。
病床数が既得権益である医療業界では異端児として煙たがれる行為です。
それでも今では「大人の学校」という名称の全く新しいコンセプトの高齢者施設も経営しています。
売上は22億円以上、従業員も400名以上の病院になっています。
彼女は4人の子供を持つシングルマザーの身で経営者。
いろいろ苦労する中である時、自分には感謝の心が足りないのではないか思ったのです。
それで毎日お風呂の湯船の中で「ありがとう!ありがとう!」と節をつけながら唱えました。
吐き気がするほど嫌な思いをした相手の顔を思いながら「ありがとう」と言うのです。
それを続けて1週間ほど経ったころ、ハッとして「ああ・・」と涙が出てきたそうです。
こんな嫌な人でも居てくれたから自分は成長できた。
それを思った時、どんな嫌な人にも感謝の気持ちが生まれ、どんなことでも「来るなら来い」という強い気持ちになったそうです。
自分を励ます言葉を口に出す。
それによって自分が変わる。
本当に言霊なのですね。