先日ある経営の勉強会で話し合っている時、1人の若い経営者が従業員の給料アップについて話を出しました。
それに吊られるように、別の経営者からも給料等の待遇改善要求が店長からあり困っているとのこと。
安倍総理が唱えた経営政策の結果、安倍ノミックス効果で日本経済は景気が少し良くなり、従業員給料アップの事が話題になっています。
それに刺激されての事でしょう。
先の若い経営者の話では月当たり契約社員は1万円、社員には5万円アップしたそうです。
その結果なのか翌月の業績がよくなったと言っていました。
元の給料がいくらなのかは分かりませんが、私は少し上げ過ぎだと思います。
人件費は固定経費です。
適正な金額でなければ、経営を圧迫させる大きな原因になります。
給料を上げてもらうと従業員の人達は喜びます。
やる気も出るでしょう。
しかし、そのやる気は一時的なモノになりがちです。
しばらく経てば、上げられた給料も当たり前の事になってしまい、モチベーションは下がります。
勿論、給料は適正な金額を払わなければ、人は辞めていきます。
ただ人は給料だけでは働きません。
何の為に働くのか、その目的を明確にし、目標を提示し、それに向かって働く喜びを共有す環境作る。
それこそが重要です。
自分は期待されているという「思い」と、働く「意義」。
それを感じられれば人は一生懸命は働きます。
経営の勉強会ではそれを学んでいるはずなのですが、「学んだ事」と実際の「経営」が無意識の中で切り離されている。
知行合一
経営者にとって、ここを認識する事がとても重要な事のように思います。