フッと思う事があり、考えてみました。
「向上心」と「足るを知る」という言葉です。
どちらも大事な言葉でありながら相反するのように思えます。
時として「頑張らないでいいよ」「程々でいいよ」と言われるのと同じように「足るを知る」が使われます。
同じ意味でしょうか?
「頑張らないでいいよ」や「程々でいいよ」は「怠け心」に近いものです。
「怠け心」の反対語が「向上心」です。
これは「心の有り様」を表す言葉。
「足るを知る」は「物欲」を抑える言葉で、その反対語は「贅沢」。
「贅沢」の上を目指せば際限がありません。
テレビで時々放映される大富豪の生活は贅沢そのもので、彼らは満足を知りません。
利己そのものです。
同じ上を目指すのでも、利他のために頑張るのが「向上心」
一方「足るを知る」を実感するにはどうしたらいいのでしょうか。
私が思うに、自分の「出来ない事」を嘆くより「出来る事」を知る。
自分の「不幸」の数を数えるより「幸せ」の数を数える。
それが「足るを知る」こと。
そんな風に思います。
そして私はそんな風に思える歳になってきました。