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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

親心

ここ2・3日で札幌もすっかり冬になりました。
これからが冬本番。
そんな寒い日にも外で働く人達がいます。
寒い中、午前中の仕事を終え、車の中でお弁当を食べて一時程休んでいるお父さんらしき人の姿をよく見ます。
奥さんが作ったランチジャーのお弁当を食べ午後からまた働きます。
家族のため一生懸命頑張るお父さんの姿は素晴らしいです。
お弁当に関してある本の中に感動する随筆がありました。
樋口清之国学院大学名誉教授が書いた随筆です。
「私の友人で、貧しさに耐えてよく勉強するのがいました。
彼が学問に意欲を持つようになったのは、小学校時代に持っていったお弁当が動機だったというのです。
彼はある日、やはり母が作る父の弁当を間違えて持って学校に行きました。
彼はいいます『オヤジの弁当は軽かったが俺のは重かった』と。
そして彼は、初めてオヤジの弁当箱にはご飯が半分しか入っておらず、自分のには一杯入っていたこと、オレの弁当のお菜はメザシだったが、オヤジのは味噌がご飯の上に載せてあったことを知ったのです。
父と子の弁当箱の内容を一番良く知っている母も父も黙っている。
オヤジは肉体労働をするのに、子供の分量の半分にして、おかずのない弁当を持っていく。
『これが親というものの愛情なのか』と思うと、泣けて、彼はその弁当が食べれなかったと言います。
そして彼は『あの親達に将来決して心配はかけまい、良い成績を取ろう』と決心したのです。
もしも彼の両親が『お父さんのお弁当の中味は少ないが、お前にはチャンとしたお弁当を作っている』と言ってしまったでは何もなりません。
両親とも黙っているところに、子供が感動したのではないでしょうか。」
親のありがたさとお弁当にまつわる話でした。

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