仕事の上での大きな発想や新しい着想はその人の余裕や贅沢さから生まれます。
300万円の年収の人は300万円クラスの人を相手にします。
年収1000万円以上の人のお客様は、年収1000万円以上の人です。
それでは300万円の年収の人は1000万円以上の人をお客様には出来ないのでしょうか?
そうとも言えません。
1つに絞り込んでそれに時間とお金を投資する。
そうすればその部分で1000万円の人に通じるものが自分の中に作れます。
30年ほど前に、ある大手ホテルの支配人に教えられた話があります。
ホテルのレストランに新卒で就職したコックは、レストランで出されている料理の味見など出来ません。
それでも自分で舌を鍛えなければなりません。
新卒のコックは給料が安いです。
美味しいものを食べに行く余裕がありません。
必然的に食べるものが貧相になります。
しかし毎日安いラーメンばかり食べているコックの舌は、いつまでたってもラーメンの舌でしかありません。
いつまでも舌が育ちません。
一流のフランス料理の味などは出せません。
それではどうするか。
舌を育てるために、生活を切り詰め、お金を貯めて、一流と言われる料理を食べに行くのです。
それを月に1度でも続けていくことで自分の舌を育て、鍛えていきます。
一流の料理を食べているうちに、今までの自分の舌はどうなっているのか分かります。
仕事の上で一流を目指すなら、自分も一流を味合う。
これも自己鍛錬です。