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起業メンター日記

土光敏夫さん

先日、知人から土光敏夫さんのドキメンタリー番組が吹き込まれたICレコーダを貸していただきました。
テレビ番組から取り込んだものです。
音声だけですが、改めて土光さんの人間としての偉大さを感じました。
私は現在、稲盛和夫さんの教えを学んでいます。
しかしその前は松下幸之助さん、そして土光敏夫さんの本を一生懸命読んでいました。
一時は土光さんに傾倒しました。
土光さんは石川島造船所に入社し、石川島重工の社長になった時に播磨造船と合併し、世界一の造船会社にしました。
その後依頼されて、当時経営が傾いた東芝の社長になりこれも再建に成功。
その後経団連の会長になりましたが土光さんが85歳の時、当時の総理大臣鈴木善幸氏に依頼され、臨時行政調査会の会長に就任しました。
当時日本の借金、国債発行額は82兆円でこのままでは100兆円を超すという危機的状態でした。
そこで日本の再建を土光さんに任せたのです。
その成果の1つとして、国鉄・電電公社が民営化されたのです。
土光さんは財界のトップでありながら、その生活は質素でした。
その生活の様子がテレビで放映されました。
メザシを食べているところが映され、「メザシの土光さん」と言われるようになりました。
清貧の人と言われました。
毎朝4時に起床し読経し、6時30分には家を出て、バスや電車で2時間かけて会社に通いました。
社用車や公用車は使いません。
政治家との宴会も嫌っていました。
趣味は家庭菜園。
また稼いだお金のほとんどをお母さんが創立した橘学苑に寄付していました。
お母さんが橘学苑を創立した時、お母さんの年齢は71歳。
これもすごい。
お母さんお教えは「個人は質素に、社会は豊かに」で、土光さんはそれに即した生き方をしました。
東芝の社長当時、自宅にはクーラーもなく、「東芝の社長の家にクーラーないのは問題です」と言われ、無理やり付けられたそうですが使わなかったようです。
テレビも白黒にこだわりました。
あるとき贈収賄事件に巻き込まれましたが、平屋の古い自宅を尋ねて来た刑事は、その清貧な生活を見て、「土光さんは違うな」と思ったそうです。
モノにも、お金にも拘らない生活はシンプルライフそのものです。
現在日本の借金は1000兆円をはるかに超えています。
土光さんが日本の再建に取り掛かった時の10倍以上になっています。
危機的状態です。
今こそ、土光さんのように人が日本に必要な時ではないでしょうか。
自分のことばかりを考える「我利我利亡者(がりがりもうじゃ)」
そうではなく「利他の心」そして「個人は質素に、社会は豊かに」
そう考える人が増えなければなりません。
土光さんを特集したyoutubeがあります。
よろしければご覧になってください。
http://www.youtube.com/watch?v=E3qfeuKO3HQ

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