昨夜の勉強会で思った事です。
勉強会で読んだ稲盛和夫さんの本の中にある「世代を超えた共鳴を得る」についてです。
「会社には親子ほどの年齢が開いた従業員がいます。
互いにその時代背景が違うので、経営者と若い従業員とは理解にギャップが生まれます。
そこで経営者が若い人にも理解してもらうには、互いの人間共通の基盤が必要になります。
『人間として正しいこと』という、原理原則に立脚した考えは世代を超えて共鳴してくれます。」
稲盛さんはそのように説いています。
年代が違うと共通意識を持つことは難しいです。
昨夜勉強会に参加した人たちは年配者が多かったこともあり、今の若者との考えの相違を感じている人がいました。
昔は会社行事として運動会や旅行会がありました。
それがいつの間にか「参加する、しないは個人の自由」という理由で無くなってしまいました。
でもそのような行事が会社の中の連体感を高めたと思っています。
最近そのような運動会や旅行会を復活し始めている会社が結構出てきました。
そしてそのような会社は元気があり、会社の業績も向上しているようです。
現代は「個々人の自由を大事にする」という風潮の一方、孤独感を感じている若者が結構いるのではないでしょうか。
常にスマートフォンで誰かと繋がっていなければ不安になってしまう。
そんな若者が増えているようです。
そんな若者にとって、皆と共通するモノが持てれば安心します。
そのような不安心理の若者が多いように思います。
今、改めて会社の従業員にとっても行事は共通意識を持つために必要なことなのかもしれません。
以前ある大学の先生が話してくれました。
「私は学生とのコンパで最初の乾杯は強制的にビールにさせています。
何も言わなければ、各自自分の好きな飲み物を頼んでしまう。
折角コンパで連体感を高めようとするのにそれでは意味がありません」と言うのです。
そして「それは社会に出たら大事なことだ」と学生に説くそうです。
これから社会に出て行く学生にとって素晴らしい教育です。
私もこれから飲み会での最初の乾杯は強制的にビールにします。