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起業メンター日記

願望と欲望とうは違う

起業を志す人と話をすると、起業する動機がお金を稼ぎたいと多くの人が言います。

お金を稼いでどうするのと聞くと、しばらく言葉がありません。

もしも実際に1億円稼いだとして、1億円で何をしたいのかわかっていないのです。

本来は「○○をするために1億円が欲しい」となるべきです。

強いて聞くと「ブランドの服を着れるようになりたい」「フェラーリに乗れるようになりたい」「3つ星レストランに行きたい」等あります。

それは単なる欲望です。

願望と欲望は違います。

「Wish List」と言うものご存知でしょうか?

これはアメリカのバーバラ・アン キプファーさんが書き、宇宙飛行士の向井千秋さんが日本に紹介したモノです。

この言葉の通り、自分が欲しいものを数多くこの「Wish List」に書いていくのです。

バーバラ・アン キプファーさんは6000個の望むモノを書きたそうです。

私も興味があり、自分がこれから進むべき方向を決めるに、「何をしたたいと思っているのか」をはっきりさせる為に書き出しました。

自分の「欲しいもの」「買いたいもの」「行きたいところ」を一生懸命書いたのですが100個も出てきません。

書いてから、この「欲しいもの」「買いたいもの」「行きたいいところ」は今の自分でも何とかしたら叶えてしまうものだとわかりました。

そしてこれは単に欲望をリストアップしていることではないかと気が付きました。

「Wish List」を否定しているわけではありません。

自分自身の欲望を解離して、自分を確認することはいいのでしょうが、それが目的になってはいけません。

昨日知人と話をした時、稲盛和夫さんが経営の12カ条に書かれている「強烈な願望を心に抱く」について私の考えを聞かれました。

願望とは何かということです。

稲盛さんの考えとは違うかもしれませんが、私は「願望」とは明確な「目的」「目標」ではないかと私なりに答えました。

この「目的」と「目標」については以前にも書きましたので、改めて説明しませんが欲望とは違うのです。

私の死んだ祖母が言っていた「下見て暮せ、上見て励め」は自分の欲望を押さえて、その上で明確な「目的」「目標」を持って、人の為、会社の為に努力することだと理解しています。

改めて、起業を志す人は、高い「志(こころざし)」を持って、起業してほしいと思います。

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