私の知人のAさんはNPOを運営しています。
昨日彼から色々話を聞き、相談も受けました。
NPOの世界も以前と比べ、国や北海道、札幌市の補助金事業は減少して、その事業を獲得するのに競争が激しくなってきているようです。
そうなると、小さな規模のNPOでは競争に負けるケースが増えてきます。
Aさんは色々な補助金事業の申請書を出して忙しそうですが、なかなか実績に結び付いていません。
その彼に話したのは、NPOの活動の中に「実業」で稼ぐことを勧めました。
NPOについては詳しくないので、間違えているかもしれませんが、利益を上げることは許されているはずです。
その活動範囲を外さなければいいと思います。
その時、障害になるのがNPOで働く人の意識です。
稼ぐという意識です。
NPOの仕事は補助金事業の調査活動であったり、指導する立場でした。
どちらかというと、事業の認可をもらうと、教えて上げるという立場になります。
それが今度は実際に商売をするという「実業」に取り組む時、商売の姿勢が持てるかということです。
稲盛和夫さんは商売の原点は「夜鳴きうどん」といいます。
同じ屋台を引いて商売をするにしても、でも人によって利益の出し方が違ってきます。
材料費を高くても美味しいうどんを売ろうとするか、安くして沢山売ろうとするか、その為に如何に安く材料を入手するか。
売り方にも工夫が必要です。
お客様が喜ぶことを実際にしてお金をもらう。
そういう、「手もみ商売」が出来るかということです。
これからNPOで起業しようと考えている人もいるかもしれません。
その時いつでも「手もみ商売」が出来る人が成功すると思います。
「手もみ商売」というとあまりいいイメージを持たれないかもしれません。
でも私は「手もみ商売」が好きです。
「手もみ商売」は商売の原点だと思います。
今度「手もみ商売」について書いてみたいと思っています。