最近年を少しとり、偏屈になったせいか、街に出て周りを見ると、決められたことを守らず、破っても平気で、、注意すると逆に怒られることが多いように思います。
赤信号で渡ってはいけないのに、平気で渡ってしまう。
自転車を置いてはいけないところに平気で置いてしまう。
歩きながら煙草を吸ってはいけないと言われているのに、平気で吸ってしまう。
それをしているのは大人がほとんど。
折角、学校で信号を守りましょうとか、自転車を決められたところに置きましょうと言われても、大人が守らないから「守らなくてもいいんだ」となってしまう。
怖いのは子供が赤信号を無視することです。
医学的に老人と子供は車が横から来るのを見た時に、遠近感がうまく判別できなく、飛び出してしまうことになりやすいそうです。
赤信号なのに母親が子供の手を引きながら渡ってしまう。
子供を交通事故に合わせる為に訓練をしているようなものです。
日本人の中に、決められた事は守るというモラルの欠如なのでしょう。
法律で罰せなければ守らないとは残念なことです。
会社でもそうです。
会社には理念や目的が必要と言われます。確かに大切です。
しかし、それを作って朝礼で唱えるだけでは身に付きものではありません。
行動に落とし込んで初めて自分のものになるのです。
特にトップがそれを実践してこそ社員が見習うのです。
経営理念の中に、「お客様を第一とします」というのをよく見ます。
言葉だけでなくそれを実践することは結構大変なことです。
「お客様第一」といいながら、「会社第一」になっているのではないでしょうか?
そのような決めごとと実際が違うと、社員の誰ひとり経営理念など守ろうとしません。
何かある度に経営理念に立ち戻って判断の基準にする習慣がなければ、無意味です。
無意味どころか、いろいろな決め事も同様な行動んになり、ご都合主義がはびこってしまいます。
だからこそ経営理念作りは社長の仕事なのです。
自分がそれをどのように実践していくか、それを実践していく覚悟を持って作らなければなりません。
決して社員に作らせるとか、コンサルタントに作ってもらうものではないのです。
そして、「決めたら実行する」ということを習慣化しましょう。