先週、「札幌の農業を学ぶツアー」というイベントに参加してきました。
朝8時30分にバスで出発し、札幌市内にある農家などを訪問。
トウキビやさつまいの収穫体験、それに蕎麦打ち体験もあり、内容の濃いツアーでした。
移動するバスの中では札幌の農業実態の説明がありました。
札幌の人口は200万人弱の都会ですが、農家もあります。
しかしその耕地面積は年々減少しています。
平成2年には4,564haあった耕地が、20年後の平成22年には2,002haと半分以下になっています。
農業産出額も平成2年度は99億7千9百万円だったのが、15年後の平成17年度には40億2千2百万円と4割近くに減少しています。
農家戸数は平成22年度現在で993戸ですが、専業農家は全体の3割の293戸、あとは兼業農家です。
農家戸数の減少の原因には高齢化、農業所得の伸び悩み、それに伴い後継者が少なくなっているという理由があるそうです。
また市街化調整区域にある農地が将来、市街化区域になり住宅地として売るのを待っているという農家もあるようです。
今回訪問した農家は専業農家であり、懸命に作物の改良にも取り組んでいました。
このような頑張る農家が報われ、若い人が農業をしたいと思う農業構造の新しい仕組み作り。
その為には農地法の抜本的改革も必要かと思っています。
一方、北海道全体で見ると、カロリーベースですが食料自給率は北海道全体で208%(26年度概算)となっています。
大都会の東京や大阪は1%、神奈川も2%です。
いかに北海道の食料貢献度が高いことか。
益々農家の所得がもっと多くなることこそが大事だと思います。
このツアー出発場所が札幌JA北農ビルでしたが、大きく立派なビルでした。
農家の所得が低いままなのに・・・・・・・
そんな思いも感じました。