その準備の為にマンダラ関連の本を読んでいましたら、なるほどと思うことが書いてありましたのでご紹介します。
ある会社にA君、B君、C君の3人が入社しました。3人とも気力・体力・能力ともに同じような青年です。
A君は「新入社員なので、上司の指示・命令は確実にこなす。1日10件の飛び込み訪問など言われたことは必ずやる。それは社員として当然やらなければならないことだからね。」と言います。
B君は「僕は与えられた目標を達成することが絶対だと思う。だから上司が飛び込み訪問10件と言っても必ずその通りしなくてもいいと思う。その代わり目標が達成できなければ1日20件でも30件でも飛び込み訪問をする。目標達成の為なら何でも利用する。手段も選ばない。」と言いいます。
C君は「僕も目標達成のために全力を尽くす。しかし、自分の目的のことばかり考えていても、相手は思うようにはいかないと思う。だから目標達成のためにも、お客様や周囲の人達との関わりを大事にしてゆきたい」と言います。
この3人の1年後はどうなったと思いますか?
A君は上司の指示・命令を守り、日報もきちんと書いていました。しかし成績は思うように上がりません。
「とにかく言われたことはちゃんとしているのにどうしてなのだろう」と思います。
B君は「目標を達成する」為に頑張り、あらゆるものをその目標達成に利用して、成績は常にトップでした。
上司の評価も高かったのです。
しかし1年を経過した頃より、周囲の人達との関係がギクシャクし、顧客との間でもトラブルが増えてきました。
それと同時にB君の成績も落ちてきました。
C君は人との関わりを大事にし、常に、お客様とのお互いの関係性を重視し信頼を築いてきました。
それには時間がかかり、最初はそれほど目立つ成績は上げれませんでした。
でも「お客様の為に自分が出来ることはなんなのか」を考えて仕事をしていましたので、信頼を得ることが出来、成績は安定し、徐々に伸びて行きました。社内でもいい人間関係を築き、上司からも深い信頼を得ることが出来ました。
3人の考え方、行動を改めて見てみます。
A君の行動の原則は周囲の人や第3者に依存した考え方、思考なのです。
上司の指示命令さえ守っていればいいという、守ることが目的になっています。これは「他者依存」なのです。
B君はA君のように他者から影響されてはいけないと、自己を頼りに仕事をしました。それで成績も上げることが出来ました。
しかし落とし穴は、自分の目標達成を最大の目的としていたことです。
お客様や周りの人達の利益より自己利益を優先したことです。
そして自分は間違っていないと思ってしまいます。これは「自己依存」です。
C君は自分の仕事は「相手がいての自分」と考え、その関係を大事にしました。他者だけでも、自己だけでもなく、その関わりで成り立っていると考えました。これは「相互依存」です。
お客様は自分の為にしてくれる人を好みます。そしてそのお返しに仕事が生まれます。
3人の行動は極端すぎるかもしれません。
しかし、私の経験から見て、腑に落ちるモノがあります。
過去に私はA君だったり、B君だったりしました。
今はC君の考え方、行動がいい生き方だと考えます。
起業するとB君のような人が成功すると思われがちですが、本当に成功する人はC君のタイプです。
「利他の心」ですね。
今日の「今年の夢計画作り」の中でもこの考えを盛り込んで行きます。