経済の今後の予測は常に「流れ」の中で行われます。
しかし今回のような大災害は、今までの予測など吹っ飛んでしまう程のインパクトがありました。
福島の原発が処理されなければ何も進まない現状です。
逆にどんどん現状も、将来予測も暗いものになっていきます。
地震復興への莫大な予算組み、そして放射能による健康不安・食料品の不安、それによる観光客の激減。
既に、その影響はすごい勢いで拡大しています。
大震災というと大正12年に起きた「関東大震災」があります。
この大震災は第1次世界大戦後の不況下にあった日本経済にさらなる負担を負わせ、後の昭和恐慌に向かって行きました。
同じ不景気下で起きたこの大震災は日本経済に大きな打撃を与えるはずです。
私は経済学者ではありませんので、データーに基づいた予測は出来ません。
ただ、経営に携わる者として、常にリスクを考えます。
一部に震災復興景気の話をする人もいますが、一部の土木や建築関連の会社が少し良くなってもそれほどの効果が期待できるでしょうか。
国内の消費は減少し、食料品関連の輸出も減るでしょう。
輸出黒字から赤字になっていくかもしれません。
でも、だからと言って、黙って「仕方がない」と言い訳を言ってもどうしようもありません。
「このような大震災の時に不謹慎」と怒られるかもしれませんが、経営者や起業家は早く手を打ち、飯のネタを探す工夫を始めなければいけません。
1人1人の小さな工夫、努力の積み重ねでやっていくしかありません。
北海道にも海岸を中心として被害はありました。
それでも東北と比べてまだまだ恵まれています。
「もう年だから」、「まだ若過ぎるから」とかいう言い訳はやめて、今こそ何かに挑戦しましょう。
今こそ、北海道から発信して行く時なのかもしれません。