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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

12回京セラフィロソフィ勉強会1

昨夜、毎月開催しています「京セラフィロソフィ勉強会」をしました。

20名ほどの参加者で下記の5項目を学びました。

  ①「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
  ②「真の勇気を持つ」
  ③「闘争心を燃やす」
  ④「自らの道は自ら切りひらく」
  ⑤「有言実行で事に当たる」

今日は「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」について書きます。

稲盛さんは次のように書いています。
新しいことを成し遂げるには、まず「こうありたい」という夢と希望を持って、超楽観的に目標を設定することが何よりも大切です。

天は私達に無限の可能性を与えているということを信じ、「必ずできる」と自らに言い聞かせ、自らを奮い立たせるのです。

しかし、計画の段階では「何としてもやり遂げなければならない」という強い意志を持って悲観的に構想を見つめ直し、起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考え尽くさなければなりません。

そうして実行段階においては、「必ずできる」という自信を持って、楽観的に明るく堂々と実行していくのです。

京セラは過去、常に新しいことに挑戦して今の姿があります。

その京セラでも、幹部を集めて新しいアイディアを話し、意見を聞いても、「身の程知らずなことを、資金も技術も無いのに、とんでもないことばかり言いだすのだから」という顔で見ていました。

稲盛さんは「最初、頭のいい部下をブレーンとしてそばに置くということはいいことだと思いましたが、ある時『どうしてもおかしい』と気付き、それ以来、新しい仕事についての話をする時には、そう言う賢い人間を呼ばないようにしました。そのかわり、ちょっとオッチョコチョイで、すぐに私の尻馬に乗って『社長それはいいですな』と、訳もわからずにおべんちゃらを言うタイプの人間を集めて話をするようになったのです」

「無茶なことを言っているように聞こえるでしょうが、実際、物事を考え、成就させるには、そのように楽観的に考えることが大切なのです」

「その次に計画を立てる時には違います。楽観的で、明るいだけの人間に任せっぱなしにするのは危険この上ないとのです。」

「計画を練る時はちょっとニヒルなところがあって、冷やかにモノを見るような人間にさせなければなりません」

「そのような人間は『それはあまりにも無謀です』『うちにはこういう技術がありません』『ああいう設備がありません』等、次から次へとネガティブな事を言い出します。そのようなマイナスの要件を全部列挙させるのです。そして、それらの条件を、全部、自分の頭に叩き込んで行きます。難しさを十分理解してから計画を練り上げていくのです」

「どこでどういう障害があり、どんな問題があるかが分かったら、今度はまた楽観的な人間に選手交代させて、彼らにその計画を実行させます」

「一度やると決めたらどんなに苦しい目にあっても、それは承知の上だ、と自分の逃げ道を無くし、前向きに仕事を進めていくのです。これはベンチャーを成功させるための絶対条件だあると言ってもいいと思います。」

このように稲盛さんは書いています。

私の経験でも、会社の中で誰かが新規事業を考えた時、否定的に話すのはほとんどが頭のいい人です。そのように頭にいい人が言うものですから、止めてしまいます。

その繰返しで、いつまでたっても新規事業が成り立たなかったという場面を見てきました。

私は、起業する人達に言っている事は、自分の夢を膨らましている時は人に話さないこと。

話すなら、「いいね!いいね!」と肯定的に賛同してくれる人だけ。

決して頭が良く、優れた人に話してはダメです。ほとんど否定されます。

その人が一目置くくらい頭のいい人なら尚更です。

結果いつまでも起業はできません。

この稲盛さんの言葉は皆さんの周りを見ると同じようなことが起きているのではないでしょうか。

会社のトップが会社の成長を望むなら、考えを改めるポイントだと思います。

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