私もホテル時代では良く使っていました。
その時の意味するところは「申し訳ありませんが」とか「恐縮しますが」ということでしょう。
恐縮の意味も考えだすと難しいものになってきます。
「恐れ入ります」は辞書によると
「相手の優れている点に、すっかり感心して、まいってしまう」
「相手のあまりのひどさに言う言葉もないほどにあきれる」
「目上の人に迷惑をかけたり失礼なことをしたりして申し訳ないと思う」
「 相手の行為をありがたいと思う」等があります。
1つの言葉でこれほどの意味がるのです。日本語って難しいものだなと思います。
この中で最初に紹介しました「相手の優れている点に、すっかり感心して、まいってしまう」ということについて考えたことがあります。
この気持ちは神様や自分の憧れる人に対して持つ心です。
ところが、日常生活で、自分より目上の者、金持ち、地位の高いものに対して、常に「恐れ入っている」人がいます。
あまり「恐れ入る」と心が卑屈になります。卑屈な心になると、自分が出せなくなります。
そういう人は時として、目下の者、地位の低い者に対しては、高飛車に出ることがあります。
このような人を見て、私も自戒します。
ただ、この様に恐れ入ったり高飛車に出るのは、その人に自信がないからでは、と考えます。
自分の行動指針や生き方が定まっていないことが多いのです。
それを「自分の立つ位置が分かる」と表現出来るかもしれません。
それは実際より良く見せようとか、最初から叶わないと思う気持ちを排除しなければ出来ません。
「あるがままの自分」を認めるところから始まるのではないでしょうか。
「良いところ」も「悪いところ」も自分の存在を認めることです。
自分に自信を持たせる良い方法があります。
それは、肩の力を抜き、お腹に少し力を入れ、胸を張り、顔を上げて歩くと、不思議に元気が出てくるものです。
特に、心が弱くなった時は効果てきめんです。
私のパソコンのデスクトップ画面に入れている言葉です。
「腹に力を入れ!」 「胸を張れ!」 「顔を上げ!」 「さあやるぞ!」
宜しければお試しください。