今日は京セラフィロソフィの55項目「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」についてです。
この考え方は「人生の成功方程式」と言われ、フィロソフィの根幹になっている考え方です。
これについて稲盛さんは次のように言っています。
人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まります。
このうち能力と熱意は、それぞれ零点から百点まであり、これが積でかかるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことが出来ます。
これに考え方がかかります。
考え方とは生きる姿勢であり、マイナス百点まであります。
考え方次第で人生や仕事の結果は百八十度変わってくるのです。
そこで能力や熱意と共に、人間としての正しい考え方を持つことが何よりも大切になるのです。
稲盛さんは福沢諭吉の言葉も紹介しています。
思想の深遠なるは哲学者のごとく、
心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして、
これにく加わうるに小俗吏(しょうぞくり)の才をもってし、
さらにこれに加わうるに土百姓の身体をもってして、
初めての実業社会の大人(たいじん)たるべし。
※小俗吏:悪賢いともいえる程の頭の切れる才能を持った明治時代の下っ端役人
福沢諭吉の言葉も、哲学者や元禄武士のような「考え方」を持ち、悪賢いと言われるほどの「能力」を持って、頑強な土百姓のような身体に例えられる「熱意」があれば、経営者として大成すると言っています。
稲盛さんは常に「考え方」の重要性を説いています。
「考え方」こそが人生を決め、運命を決めると言います。
宿命は変えることは出来なくても、「考え方」で運命は変えることが出来ます。
「才子才に倒れる」といいますが、私の周りでも高学歴で頭の回転もいいのですが、あまりパッとしない人はいます。
逆に不器用でそれほど目端が利く事は無い「鈍」な人でも、その考え方と熱意で大成した人もいます。
私もどちらかというと「鈍」な方ですので、稲盛さんが言われるこの「人生の成功方程式」で救われました。
今はもしかしたら「鈍」な方がいいのかもしれないなどと、自己満足で、自分を慰めています。