昨日のブログに続き、「京セラフィロソフィ勉強会」での内容を書きます。
今日は「心に描いたとおりになる」についてです。
「心に描いたとおりになる」という言葉を聞くと、「引き寄せの法則」を思い出す人もいるでしょう。
稲盛さんは次のように書いています。
「ものごとの結果は、心に何を描くかによって決まります。『どうしても成功したい』と心に思い描けば成功しますし、『出来ないかもしれない、失敗するかもしれない』という思いが心を占めると失敗してしまうのです。
心が呼ばないものが自分に近づいてくることはないのであり、現在の自分の周囲に起っているすべてのものの現象は、自分の心の反映でしかありません。
ですから私達は、怒り、恨み、嫉妬心、猜疑心など否定的で暗いものを心に描くのではなく、常に夢を持ち、明るく、きれいなものを心に描かなければなりません。
そうすることにより、実際の人生も素晴らしいものになるのです。」
稲盛さんは、従来から人生の成功方程式(=「考え方」×「熱意×「能力」)を説いています。
その中でも特に「考え方」の重要性を言っています。
まさに「人生は心に描いた通りになり、心に描いた通りのものが現象としてあらわれる」のです。
この事は「思念は業(ごう)を作る」とお釈迦さまが説いておられ、また中村天風さんも「ゆめゆめ暗い想念を抱いてはならない」と言っているのです。
ただ、今、良いことを思えばすぐに良いことが起こるかというとそうではないのです。
稲盛さんは「因果応報」の辻褄(つじつま)は大体20年~30年スパンで起きると言っています。
思い返してみますと確かに、私も20年ほど前から考え方が変わって、今があるように思います。
風船はヘリウムや水素等の気体をたくさん入れれば大空へ飛んでゆきます。
二酸化炭素やラドン等の重たい気体を入れれば全然飛びません。
また何も吹き込まなければ、それはただのゴム袋です。
同じように、良い考え・良い思いを取り入れると、自分の人生も大きく羽ばたいてゆきます。
この項ではこの事の大切さを説いているのです