浅田さんの本はほとんど読んだと思います。
浅田さんの本にはいい言葉が多く書かれています。
最近改めて読んだ「人は情熱が無ければ生きていけない」という本に、商売のヒントが書いてありました。
浅田さんのお父さんの言葉として紹介されています。
「なんだって早くすませちまおうとするな。手順よくやるのが一番早えんだ。」
「いっぺんにあれこれやるほどおめえは利口じゃねえ。ひとつひとつ片付けろ」
これは、仕事の基本です。
効率を求めようと短兵急に物事を進めると大事なことを忘れてしまいます。
一足飛びにしようとすると、ミスばかりが続きます。
また、地道にコツコツするばかりが仕事でないことも教えています。
「足し算をしているうちは銭は残らねえ。掛け算を覚えなければダメだ。」とも言っています。
不動産についても述べています。
「不動産の値打ちは手離れの良さ。思い立った時にすぐ売れるものが一番。いくら上等だって売れねえものは、持っていねえのと同じ。」
「土地や家は生きものじゃねえんだから、愛着なんざ持っちゃならねえ。たかがクソたれて寝る場所じゃないねえか。」
私は今まで土地に関する仕事もして来ましたので、この不動産に関する言葉は至言です。
仕事と離れ、将来も売るつもりが無ければ、愛着持てる場所を選びそこに住むのもいいでしょう。
それでも、万が一、住宅ローン返済が出来ず、売却せざるを得ない時はあります。
その時、高い価格で売れるか、安くしても売れないかは大きな違いです。
浅田さんのお父さんは商売で成功し巨額の財産を作り上げた人だそうです。
その商売の達人は自分の息子にお金を貸したり、残さなかったけれど商売のコツを教えたのです。
それが今、すごい財産になっていると浅田さんは語っています。
この言葉も私の「銘肝録」に書き入れておきました。