昨日「プレジデント」という雑誌を買いました。
今回は「7つの習慣」を書いたコヴィ―博士と稲盛和夫さんの対談、そして「運をつかむ習慣」という標題になっていました。
この本は発売日に近くの本屋に行ったのですが売り切れており、少し遠くの本屋に行きました。
いつもだと数冊あるはずなのですが、1冊だけ残っていて、かろうじて買えました。
今回の「プレジデント」は、運をつかむという標題もいいのですが、それよりコヴィー博士と稲盛さんとの対談の方に興味がありました。
コヴィ―博士は「7つの習慣」、稲盛さんは「経営の12カ条」を基本思考に据えてお話ししています。
2人とも「素晴らしい人格」を持つことの重要性を説いています。
その中で興味ある話しがありました。
コヴィ―博士の話です。
「アメリカ建国200年の時、200年間で成功した人々を調査しました。
すると、最初の150年と後の50年で大きな違いがあることに気が付いたのです。
最初の150年に成功した人達に特徴的だったのは、誠実、謙虚、勇気、勤勉といういわば人格主義でした。
後の50年では、もっと表面的なスキルやテクニックが重んじられていました。
私は人格主義こそ重要だと考えています。」
また、稲盛さんは
JAL再建のためにフィロソフィ―を共鳴してもらおうと、幹部を集めて徹底的にリーダー教育を行ったこと。
また、立派な考え方や人格が無ければ、いくら戦略や手段、方法を考えてもいい結果は生まれまないことを言っています。
その話を聞いてコヴィ―博士は「エンパワーメントの好例です」と言います。
エンパワーメントとは「現場の裁量を拡大し、自主的な意思決定を促すとともに、行動を支援すること。現場の責任感とモチベーションが高まる。」ことです。
私はいつも稲盛さんの本を読んだり、話を聞いたりしていますがエンパワーメントとは気付きませんでした。
確かに稲盛さんの言っていることの結果は、まさにエンパワーメント作りそのものだと思いました。
ただ、それはあくまでも結果であって、先に経営者の人格形成があっての流れです。
今回の「プレジデント」には「運をつかむ習慣」の中で、京都大学の藤井教授が「利他の心を持つ人」はツイている人生を送り、「利己の心を持つ人」はツキから見放されるということを論理的に解明しています。
これも興味ある内容です。
宣伝するわけではありませんが、ぜひ読まれるといいですよ。