トイザラスが20年前、日本に初出店をした店舗が閉められたと新聞に掲載されていました。
トイザラスとはアメリカの世界最大のおもちゃチェーン店の会社です。
20年前に入ってきた時の勢いはものすごいもので、影響をうけた日本中のおもちゃの店が次々と閉鎖されてゆきました。
日米の非関税障壁撤廃の象徴的な店舗でした。
トイザラスが衰退し、当時2000億円だった時価総額が、現在は十分の一の200億円になってしまいました。
その原因は少子化による需要の減少と、テレビゲームなどを売る電気販売店が新しい競争相手となって、戦うカテゴリーが変わってきことによるそうです。
経済ばかりでなく、社会的現象や環境が変わる中で、企業が生き続けるのは大変のことです。
ポケットベルも一時大変な勢いでしたが、現在はほとんど製品として存在しない状況です。
ワープロやパソコンが普及する前は、イタリアのオリベッティという会社のタイプライターが世界中で圧倒的なシェアーを占めていましたが、今は他社に買収されています。
常にアンテナを張り、現在の兆候とこれからの流れを見極め、自社をどのように展開させていくか、社長の責任はより大きくなります。
会社の規模は関係ありません。小さい会社も同様です。
でも、小さい会社だからこそ、影響を受けダメになってしまうか、逆に小さい会社だからこそ、小回りを利かすかは社長の力です。
毎日の変化を知るために、社長は会社を飛び出し、情報を仕入れ、それを生かす人脈を築かなければなりません。それができるのは会社で社長だけです。