ブータンという国はGNH=国民総幸福という指標を掲げています。
世界中からその考え方への共感の声が上がっています。
日本人にとっても国民総幸福という考え方への共感と親日的ということから各地では大変な歓迎を受けています。
東北の大震災にはブータンは寄付を募り、100万ドル(約8000万円)の義援金を送ってくれました。
ブータンという国の年間平均所得が15万円という人々が100万ドルを送ってくれたということは、驚くべきことです。
国税庁の「平成22年分 民間給与実態統計調査」によると、平成23年(平成22年12月31日現在)の日本の平均年収は412万円です。ブータンの27倍以上になります。
その国から100万ドル送られたということは日本の所得換算で考えれば2700万ドル相当になります。
日本円で21億6000万円に相当する額です。
日本がかって1つの国にこれほどの義援金を贈ったことはあるでしょうか?
ODAのように国が税金を出すことはありますが、義援金として集めて送ったことはありますか?
勿論お金ばかりではありません。
震災が起きた時、すぐに国王自ら、死んだ日本人に対して祈りをしてくれるということもうれいしいことです。
お金持ちの国から100万ドル200万ドルいただくより、何倍も嬉しいです。
今回のブータン国王夫妻の来日によってそれらの事はマスコミから紹介されました。
もしかして、来日されなかったら、報道されず、これほど多くの日本人に知れなかったのではないでしょうか。
もしもそうなら、日本人はブータンの人々の優しい思いを知ることはなかったのです。
そして日本人は恩を感じない国民と思われたかもしれません。
そう考えると、そのことを事前に知らせなかった国やマスコミの怠慢だと思います。
ブータンの幸福度を報道し、それを日本でも広めていと考えるマスコミは、他の国の人々からの支援・援助も細かく報道するべきです。
そうすることで人の優しさ・ありがたみが分かり、今度何かがあったら真っ先にお返ししようという気持ちにさせます。
それにしても、ブータンで何かが起きた時、日本人が21億円相当のお金をすぐに義援金として集め、送ることが出来るでしょうか?
その分自分の欲望を押さえて出来るでしょうか?
他国で何かが起きた時、日本人1人1人がその国の人々に対して、すぐに何かをすることこそが本当の友好になるのです。
国がするのではなく、その国民がすることこそが大切です。
今日ブータン国王夫妻は帰国されるそうです。
ブータンへの関心が高くなり、日本人の旅行客が増えると予想されているようです。
機会があれば私も行きたいですね。
一緒に行きませんか?