今日は不思議な話を1つ。
先日グループ会社の株主総会があり、その後の会食の時叔父から聞いた話です。
その話は叔父が小さい頃に父親から聞いて、ズーと不思議な話だなと思っていたそうです。
その父親は私の父方の祖父で末吉と言います。
その末吉が生まれた時の話。
末吉が生まれた時、母親はお産が大変なこともあって1度死んでしまいました。
その時父親は「自分の命は10年短くなっていいから、妻を3年間だけで生かせて欲しい」と願を掛けたそうです。
そうすると1度死んだはずの母親は大きな声を上げて生き返りました。
生き返った母親を見て皆は驚きそして喜びました。
生き返った母親の話だと、目の前に白装束を着た逞しい男がフッと現れ、「お前を3年間だけ生き返らしてやる。だが3年経ったら迎えに来る。その印としてこれを与える」と言って持っていた錫杖(しゃくじょう)のような棒で横腹を強く打たれました。
母親はその痛みで大きな声を上げて生き返ったのです。
母親は生まれたばかりの末吉を育て、3年経った時、約束通り死にました。
死んだ母親の体を検めると、その横腹にはそれまで無かった黒いアザがあったそうです。
末吉の生まれは山形です。
山形は羽黒山があり修験者がいるところです。
何となくその結びつきを考えてしまいます。
叔父は92歳ですが、すこぶる元気。
元気な内にまた昔話を聞きたいと思っています。