それは、「何もしない」とか「何も出来ない」という状況で、世の中が勝手に動いた結果、得をしたということを言うそうです。
成程と思います。
その話を聞いて、20年以上前にのバブルがはじけた時の出来事を思い出します。
バブルがはじけて拓銀が倒産・消滅した時、ある銀行の頭取が言いました。
我々はバブルの時、うまい儲け話にも手を出さず、投機もせず、堅実に経営をしてきた結果このように生き残れたと胸を張って言っていました。
その時私は「そうではないだろうな」と思っていました。
バブルの時、他の銀行ではおいしい話しが来て、儲かる事業にも手を出していました。
そうしなければおかしいという風潮が当時はありました。
ただ、したくても力が無いため、そのようなおいしい話が来ない銀行もありました。
先ほどの銀行はそれに近い立場でした。
またそれに向かって挑戦するという思いも無かったようです。
でも、結果それが良かったのです。
バブルがはじけて、他の銀行が傷付いていたのに対して、ほとんど無傷でした。
私はこの銀行も「グズの効用」の結果だと思っています。
結果オーライだからいいのでしょう。
ただ一般には「グズの効用」は「棚ボタ」即ち「棚から牡丹餅が落ちてきた」に近い、ラッキーということだけです。
先ほど紹介した銀行の様な事はそれほどあることではないのです。
勿論、何もしないのがいいということではありません。
でも「グズの効用」を期待している人が世の中には結構います。
何もしなくても、「その内良くなる」と思っている人が多いです。
「成り行き任せ」なのです。
でも現在、世の中は猛烈な勢いで動いています。
今こそ行動の時です。
これからは「グズの効用」を期待するのではなく「行動の効用」を求める時です
行動を起こした人が多くのものを得られる時代になると思います。