先月の30日に、いつも出前を頼んでいるお寿司屋さんが閉店するという案内をいただきました。
私の父母がその店のお寿司が好きで、生前は何かある度に出前を頼んでいました。
いいネタを使い、少し高いのですが美味しいので、私たち家族も大ファンでした。
そのお寿司屋さんが先月の31日で閉店するという葉書は、前日の30日に届きました。
もう少し早く知らせてくれれば、もう一度食べたかったという気持ちです。
ただ、閉める寸前に告知をする、そこにそのお寿司屋さんの思いがあるように思います。
3月31日の区切りのいい日に、後腐れなくスパッとやめる心意気があるように感じます。
今は普通のお寿司屋さんが生き延びていくのは難しい時代なのかもしれません。
美味しい回転寿司、出前寿司がシステム化された経営でドンドン増え、従来からあるお寿司屋さんは生き残る余地がほとんど無くなっています。
地方で、回転寿司も出てこないような街で営業するか、超高級路線で差別化を図るかの方向しか残っていないでしょう。
もっと以前に回転寿司を手がけるという方法もありました。
でも回転寿司が出現し、それが勢いがついてきた時、従来の寿司店は「回転寿司の寿司は寿司ではない」と見下してきたところがありました。
今、その回転寿司にお客さんを奪われてしまったのです。
どの業界でもそうでしょう。
従来のやり方だけに固執すれが「ゆでガエル」になってしまいます。
それにしてもあのお寿司屋さんが閉店したのは誠に残念です。