特に最近は目立ちます。
以前は弁護士と言えば犯罪を起こした時とか、会社の仕事上必要な顧問弁護士とか、一般庶民とは遠い存在でした。
これほど個人的に必要とされるようになったのは、やはりサラ金問題が切っ掛けだったのでしょう。
あまりにもの暴利を貪ってきたサラ金業者を悪者に、それに対抗する正義の味方的存在でした。
また、その時期と、弁護士を大量に輩出しようとして新司法試験制度が始まった時期と重なります。
しかし今は、弁護士飽和状態とも言われ、他の弁護士事務所に間借りしている「イソ弁」と言われる弁護士も増えています。
新規事業をしようと起業を志す人の中には何か資格を得ようと、試験を受ける人が多いと思います。
司法試験はその中でもトップレベルの難しい試験です。
8000時間以上勉強しなければ合格しないと言われています。
1日8時間勉強して1000日、3年弱かかります。
勿論、勉強してからといって必ず受かるわけではありません。
司法書士試験は4000時間、税理士試験は5000時間勉強しなければならないとされています。
また例え、その試験に受かり「士業」に就いたとして、すぐ仕事があるわけではありません。
既にいる数多くのライバルを押しのけて、自分の仕事を獲得していかなければ生き残れません。
「士業」についてもやはり競争は激しいのです。
せめて弁護士業界のように、サラ金問題が起き、新しい仕事先が生まれるのなら、仕事の範囲が増えるわけですから、新弁護士も仕事も生まれることになります。
しかしそれ以外の「士業」は大変です。
起業を志す時陥りやすのは、安易に「何かに頼ろうとする気持ち」
「資格を取ればなんとかなる」「フランチャイズチェーンに入れば商売がうまくいく」という気持ちはタブーです。
資格試験を受けようとする人の中に、時々そのような人がいます。
起業の時は、挑戦心と、1人で生き抜く力。
やはりその人の志しかないのでしょう。
「士業」についても、従来がら顧客とされる人達以外の新しい分野を探し出して仕事を作る。
これから世の中が大きく変化していく時を迎えると思います。
その時こそ、その変化に注目していくことです。