私は時々流れてくるソフトブレーン㈱の宋 文州さんのメールマガジンを読んでいます。
宋さんの意見は的確で納得できることが多いのです。
先日のメールマガジンに子供の教育のことが書かれていました。
宋さんの子供が北京から休みに日本に遊びに来て、帰る時「北京に戻りたくない」と言ったそうです。
息子さんは3年前から北京のインターナショナルスクールに行っています。
なぜ日本の学校に入れなかったかと言うと、宋さんの教育方針に合わないからです。
日本の学校は「優しさ、思いやり、平等、公正等」があり、一般論で言えば中国の学校より日本の学校の方がいいのです。
しかし、宋さんは「日本の学校には競争およびこれに伴う挫折の体験が少なく、当然その挫折から立ち直るための体験や教育もできません。」と書いています。
続けて「私の子供が中国の学校を嫌う理由の一つは先生の乱暴さです。
子供の前で間違った宿題をバリバリ破ったり、勉強できる子とできない子への態度が全然違ったりします。
最初に日本の学校を経験した息子にとってどれもショッキングな話で、おまけに給食が不味いです。」とあります。
「また1年に1度の運動会も競争に意欲満々の上、何らかの項目に勝てそうな生徒を選んで、入場式や試合に参加させますが、意欲がなく弱い子は席に座って応援することになります。
どうしても嫌だったら学校に来なくてもいいと言われる始末です。」
私はこの宋さんのメールマガジンを読んで納得できるものがあります。
団塊の世代の私の小学校の時は人数が多く、全て競争です。
勝ち負けは当り前。
「負けて悔しければ頑張ればいい」ということを学びました。
レイモンド・チャンドラーの小説に「男は強くなければ生きていけない。しかし、優しくなければ生きていく資格がない」というセリフがあります。
最初に強くなければダメなのです。優しさが先ではないのです。
転んで傷つきながら自分で立つ。
それを余計な優しさから抱き起したり、転んでも痛くない床を敷いたりすることの無いように。
私の子供はすでに成人しています。
これからは、かわいい孫に本当の優しさで接したいと思っています。
恐いお祖父ちゃんになるかも?