先日、盛和塾札幌例会があり、そこでアインファーマシーズの大谷社長の「我が経営を語る」の話を聞きました。
その話しの中で「これは!」と思うことがありましたので紹介します。
アインファーマシーズという会社はドラッグストアーの「アインズ」」を全国展開しています。
しかし、この会社の収益の大部分は調剤薬局です。
「門前調剤薬局」に特化し、その調剤薬局の数は日本で一番多く、売上も1500億円、経常利益140億円という規模になっています。
大谷社長は1981年に創業しましたので、31年ほどで東証一部上場の会社にしています。
この会社の特徴はM&Aを繰り返して規模を拡大したことです。
その目的は成長拡大のスピードアップのためです。
この大谷社長が特に力点を置いて話したのは次のことです。
起業し、ある程度売上が上がった時、その後会社は「プライベートカンパニー」に進むのか「パブリックカンパニー」を目指すのかを明確にしなければならないということです。
それを明確にすることで進むべき目標とその手段が全く違ってくるのです。
大谷社長は早くからパブリックカンパニーを目指しました。
そのスピードを上げる為に、M&Aで事業を積極的に展開し、そしてファイナンスによる積極的な資金調達を進め、東証1部上場も果たしました。
勿論、「パブリックカンパニー」でなく、自分の会社は「プライベートカンパニー」で行くというのもいいです。
いけないのは、どちらともつかず経営することだと大谷社長は言います。
確かに私の父の経営方法を振り返ってみると、口にする言葉は「パブリックカンパミー」を目指しているのですが、実際の経営は「プライベートカンパニー」そのものでした。
結果経営パワーが分散してしまいした。
「プライベートカンパニー」を選ぶか「パブリックカンパニー」を選ぶか、起業家にとって大事な選択と言えます。