今回のテーマは「素直」「謙虚」「感謝」について考えるものでした。
参加者は30代、40代、50代、60代の20名の会社経営者でした。
参加者の中には名の知れた会社の経営者もいて、皆さん本音で話されました。
「素直」でいる為には「謙虚」な心でなければならない。その状態でいると「感謝」の心が生まれるのですが、理屈で分かってもなかなか出来ないものです。
ある経営者は部下に「素直」さを求めながら、「素直」でない自分を発見すると言います。
また、ある経営者からは人を採用する時、「素直」な人間を採用しようとする。それを見るポイントの1つは両親や祖父母に対する考えである程度判断するという人もいました。
「素直」は「迎合」と違います。人の意見に左右される「優柔不断」を言うのでもありません。
「謙虚」は「自己主張しない」という訳でもありません。
起業家は会社を起業した時、自分の力を信じ、自分の考えをやり通す意思の強さが求められます。
アスリートは傲慢な位、自分の力を信じ、金メダルをとるために努力し、有頂天になり天狗と言われるくらい頑張って初めて獲得出来るものだと思います。
そのような選手育成をしてきたのは欧米のコーチです。
日本は逆に選手が練習努力の結果、自信を持ってきたところで、「傲慢になってはいけない、謙虚であれ」と諭すと、選手は力を発揮できなくなってしまいます。
結果、力を出しけれず敗退していったことがありました。
人は頑張る時、なりふり構わず頑張って、壁にぶつかった時初めて、「素直」「謙虚」「感謝」の心を持つことの大切さを知るのではないでしょうか。
人は一本調子で伸びていけません。ズッコケてしまいます。
階段の途中で踊り場があるように、自分を見つめる時それを知るのです。
「感謝」について話があった時、ある若い経営者が自分の父親である社長と考え方の違いで、いつも衝突していた時のことを話しました。
言い争いをした後、それでも父親に対し「感謝」しなければならないという気持はあったので、何とかその「感謝」の気持ちを持とうと、1日1000回「お父さん感謝します」と唱えたそうです。
右手にカウンターを持ち、数えながらしました。
それでもなかなか感情的にはそうならなかったそうです。
でも今は「感謝」しているそうです。
「感謝」の気持ちを持つということ1つとっても、色々な事例が紹介されました。
この勉強会は大変有意義で、考えさせられ、経営者同士が本音で話し得る会です。
来月は予定があり残念ながら参加できませんが、今後とも続けて参加していこうと思っています。