先週上京した時、「白隠展」に行ってきました。
たまたまある雑誌を読んだ時、渋谷で開かれているのを知り、予定を変えて行ってきました。
若い頃に白隠さんに関する本を読んだこともあり、記憶に残っているお坊さんです。
白隠さんは白隠禅師と言われ、江戸時代中期の臨済宗の禅僧です。
500年に1人の英傑と言われるお坊さんです。
そんな偉いお坊さんの辞世の句が「死にとうない!」です。
これにはいろいろな意味が含まれています。
以前に本でこの辞世の句を読んだ時「凄いな!」と感銘を受けたのを覚えています。
白隠さんは健康にも気を使い、健康の本を出していました。
「軟酥(なんそ)の法」というのが有名です。
一種の自己暗示療法です。
その白隠さんの描く絵も素晴らしい。
達磨や観音様それにおかめの絵は大変ユニークです。
誰にも習わず自己流とのことです。
その絵に一緒に書かれた讃もいいです。
「直指人心(じきしにんしん)、見性成佛(けんしょうじょうぶつ)」というのがあります。
「まっすぐに自分の心を見つめて仏になろうとするのでなく、本来自分に備わっている仏性に目覚めなさい。」という意味です。
また「動中工夫」というのがあります。
これを説くと「動中の工夫は静中に優ること百千億倍」ということです。
今回は、あこがれの白隠さんに触れることのできた時間。
それも偶然に知って行けたこと。
感謝です。
2月24日まで渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催しています。
ご興味のある方はどうぞ