私は時々何か面白そうな新刊本が出ていないか、よく本屋に行きます。
私が買う小説のは文庫本です。
本屋へ行って気付いたのですが、最近の新刊の文庫本は発売と同時に、「テレビ放映決定」という帯がついているモノが多いです。
そしてある作家さんの本に集中していことにも気付きました。
以前は本が発刊され、読んだ人の評判がよく、読者からの要望があってテレビや映画に映像化されました。
ところが今は「発刊即映像化」です。
もしかした「映像化のための小説なのか」とまで思ってしまいます。
内容があり、感動を与えるテレビや映画にはしっかりした放送作家や脚本家がいました。
今はその放送作家の代わりに小説家を使っているのでしょうか。
放送作家と小説家は本来は分けられるべきだと思っています。
小説に感動してもそれを映像で見ると違うイメージに出来あがっていて、がっかりすることが多いです。
テレビのドラマ作成の手抜きと出版社の部数拡大の思惑が一致して、「発刊即映像化」現象になっているのでしょう。
私はテレビのための小説を書いている作家の本は読みたいとは思いません。
読者を馬鹿にしているように思いますし、益々テレビ離れが起きて来そうな気がします。