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起業メンター日記

貝原益軒

何年か前、小泉さんが首相の時、施方針演説で「米100俵」の話をしました。
今の首相の安倍さんも施政演説の中で貝原益軒の逸話を紹介しています。
テレビや新聞でも取り上げられたのでご存知の方も多いと思いますが少し紹介します。
江戸時代の学者である貝原益軒はボタンの花を大事に育てていました。
ある日外出しているうちに留守番の若者がその花を折ってしまいます。
怒られると心配する若者に益軒は「自分がボタンを植えたのは楽しむためで怒るためではない」と言ったのです。
何のために植えたかという初心を忘れない。
安倍さんは政治家に対して初心を忘れるず、志を失うなということを言おうとしたのです。
私はこの貝原益軒の話を聞いた時、少し別のことを感じました。
それは益軒の若者に対する優しさです。
過ちを既に悟っている者に、あえて怒る必要はないのです。
それをせず、「ボタンを楽しむために育てている」ということを若者にあえて言うことで、怒る自分の心を別次元に移しています。
怒るということはあまりいい結果は生みません。
また怒らないように我慢をするとストレスになり、ある時爆発してしまいます。
お釈迦様は「怒る自分の心を見ることで怒るむなしさを知りなさい」と言います。
それにより怒りが収まっていくと言うのです。
本当は怒ってもいい状況から、益軒は花を楽しむという次元に気持ちを置き換えることで、怒らないですんだのだと思います。
怒る意味を消しています。
なかなか出来ないことです。
私も見習いたいものです。

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