世の中には優秀な人が各分野に沢山います。
とてもかなわないと思う人が私の周りにもいます。
その人達がその才能と努力で結果を出していくことは素晴らしいことであり、多くの人にいい影響を及ぼします。
アメリカではアメリカドリームといって、才能と努力があれば自分の夢が叶うという土壌があります。
それにより過去多くの人が地位と名声と富を得てきました。
ただ、その富が数%のスーパーリッチと言われる人達に集中しているのは問題です。
昨日のニュースでスイスで行われた国民投票で企業幹部に対する高額な報酬や退職金の支払いを制限する提案が、賛成多数で承認されたという報道がありました。
これは画期的なことと思います。
スイスのこの報酬制限はこれから各国に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
私は、頑張った人にはそれ相応の報酬があっていいと思っています。
ただそれが我欲で富の取り放題、無制限になっていることには疑問を持ちます。
稲盛和夫さんは「自分が持っている才能は、たまたま自分が与えられたもので、それを私物化してはいけない。」と言います。
成功した結果として地位と名声はいくらあってもいいでしょうが、お金はそれなりに制限されるべきです。
自分の才能で得たと富は、そうでない人達へ分け与える役目があります。
そう考えると、スイスの報酬制限は道徳的で先進的な法律だと思っています。