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起業メンター日記

権利の上に胡坐をかく

「権利の上に胡坐をかく」

昔に聞いた言葉です。

自分の権利は行使してこそ、その権利は守られるのです。

ただ権利だとそれを振り回しても行使しなければダメなのです。

その1例として。

昔、ある高利貸しが死んだので、その仕事を息子が継ぎました。

その息子はとても心が優しい人でした。

ある日、彼はお金を貸した人のところに行って、滞っているお金の返済を迫りました。

でも借りた人は「貧しく、食べるお金もない。もう少し待ってください」と土下座をしてお願いします。

そばには小さな子供。

心優しい息子は取り立てをせず、返せるまで待ってあげました。

そんなことをしている内に、借金の時効5年が過ぎてしまいました。

時効が過ぎて、息子はあわてて借手のところに行くと、借手は以前とは違い胸を張って「もう時効が過ぎたから返す必要はない」と言い張ります。

いくらお願いしても、結局お金は返してもらえませんでした。

返済してもらえる権利を正当に行使しなければその権利を失うということです。

権利の上に胡坐をかいてはいけないのです。

同じことが今の日本の中で起きています。

7月に行われた参院選の投票率は52・61%で戦後3番目の低さでした。

今月25日に投開票された横浜市長選は、29・05%という過去最低の投票率でした。

参院選では約5割、横浜市長選では約7割の人が自分の権利を放棄しているのです。

それでいて政治が悪いと言っても意味がないのです。

テレビなどが街頭で国民や市民の声を聞いていると、政治が悪いという人が多くいます。

その時、「あなたは選挙に行きましたか?」とぜひ聞いて欲しいものです。

選挙に行ってはじめて政治に対して文句が言えるのです。

極論ですが、国民の権利を放棄した人に政治に対し批判は出来ません。

如何に日本を良くしようと思って投票している人達と同等ではないのです。

これからの日本は政治的にも経済的にも益々混沌として行きます。

国民の権利を行使してこそ本当に自分が愛する日本になって行くのです。

「権利の上に胡坐をかかない」

今、大事なことです。

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