今、お米の偽装問題が発生して新聞やTVで報道されています。
以前は牛肉の偽装問題もありました。
偽装を起こしたその業界では、1社でもそのような行為をすればその業界全体が疑われてしまいます。
ほとんどの会社は真っ当な商売をしているはずです。
偽装を起こした会社は「善悪」でなく「損得」で考え、間違えた方向に踏み出していったのでしょう。
そのような会社は弁護するに値しません。
しかし一方見方を変えれば、そうでもしなければ生きていけないほどの過酷な競争を強いられているという見方も出来ます。
以前から不審に思っていることがあります。
今回お米の偽装問題で、被害者的立場のイオンやダイエー等の大手小売店に対してです。
大手小売店は「消費者の味方」的立場に立ち、特売と称して安売りをします。
しかし安くした「ツケ」は自分達が持つのではなく、全て下請や納入業者に持たせます。
自分達はしっかり利益を保持しています。
ギリギリの利益しかない下請や納入業者の犠牲の上に成り立つ特売です。
この構造は多くの業界でもそうでしょう。
私の会社の家具製造会社でもそうです。
安売りは一見消費者にとって味方のように見えますが、回り回って消費者、すなわち国民の首を絞めているようなものです。
消費税率のアップが決まりました。
消費税還元という名の下で、下請や納入業者いじめが始まることのないように願っています。