今、新聞やテレビでは毎日のようにホテルやレストランで食品偽装が報道されています。
一方、JR北海道での点検・保全及び運行に関して問題発覚とその調査が行われています。
そこには共通の問題点があるように思います。
そんなことが思っている中で、先日ネットでダイヤモンド社の記事を見ました。
「世界でダントツ最下位!日本企業の社員のやる気はなぜこんなに低いのか?」と題したものです。
アメリカの 人事コンサルティング会社ケネクサの調査によるものです。
その調査は「従業員エンゲージメント」についての調査しています。
「エンゲージメント」とはある辞書で、「個人が目指す成長の方向性と組織が目指す成長の方向性がどれだけ連動している関係なのかを表すもの」と説明されています。
組織に対する「ロイヤルティー(忠誠心)」を発展させたような概念です。
即ち「やる気」。
調査は28ヵ国の社員100名以上の企業・団体に所属する社員(フルタイムの従業員)を対象に行なわれました。
サンプル数は約3万3000名に及びます。
その結果、世界最高はインドで77%です。
アメリカが59%で5位。
中国は57%で韓国は40%。
日本は31%でダントツの最下位です。
ヨーロッパの国々も低く40%台後半で、概して先進国が低いようです。
経済豊かな生活に囲まれ、頑張らなくてもそこそこ生きていける環境だからなのでしょうか。
冒険や挑戦する人達が少なくなってきているのです。
でも現状を嘆いていてもしょうがありません。
「やる気」を高める、「エンゲージメント」を高める為に必要なものと考えます。
それは会社と社員が共有できる共通理念の保持とそれを継続するための工夫だと思います。
これこそ経営トップの仕事です。
やはり最後は経営者の責任に帰するように思います。