経営者の大事な心得の1つに「情」と「理」の使い分けがあります。
これを使い間違えると会社を左右させることも起きます。
夏目漱石の「草枕」の冒頭に「智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。」という言葉があります。
経営者は時として、角が立つこともしなければなりません。
しかしその前提として、情のある人でなければなりません。
その使い分けが大切です。
間違いを犯す経営者は「情」で判断する時に「理」で判断し、「理」で判断することを「情」で決めてしまいます。
また「情」の無い人は冷たい人です。
「情」のある人が「理」の判断をした時は、冷たい判断でなく厳しい判断になります。
厳しいけれど正しい判断をします。
「冷たい」と「厳しい」は違います。
「溢れるばかりの情を持ち、時として厳しい判断が出来る」
これが優れた経営者の姿といえます。